0254長野県の高い山城
今まで登った高い山城はと聞かれて、戸惑って、とりあえず御坂城と答えたけれど、本当はどこなんだろう。標高だけなら、ある程度簡単に比べられるものの、比高となるとよくわからない。比高は比べる基準があいまいで、ある程度の目安になるものの資料によってまちまちだったりする。しかし、データベースを整備したら、そんなデータも収集してみたいものだ。
今年も、長野県の山城をよく訪れた。2014年都道府県別では1位、たぶんこのまま2年連続の1位で終わるだろう。それを口実に、長野県既訪城で比高の高い山を探してみた。
(ひとつには「信濃の山城と館全8巻」宮坂武男著という強い味方があってのこと、この大作・労作に感謝しています。数値はそこからいただきました。)
やっぱり長野県の城は高いところにあるなぁとひとしきり見た感想。
比高400m超級の山城がゴロゴロでてきて、本当かぁ、いやぁあの時は大変だったと思いにふけっていた。
その400m超級の山城。(標高・比高、以下同じ。)
・葛尾城 埴科郡坂城町坂城 814m 400m
・旭山城 長野市安茂里 785m 400m
・葛山城 長野市芋井 810m 411m
・尼巌城 長野市松代町東条 780m 415m
・大峰城 長野市箱清水 828m 425m
うーん、そうだったのか。大峰城などは、善光寺からの比高というが、車で上まで登れてしまったからなぁ。閉鎖された模擬天守はどうなっていることだろう。
さてベスト3の発表。
3位――
・中塔城 松本市梓川中塔 1248m 440m
ここは登り口が見つからなくて困った。目標としている尾根ラインのひとつ南尾根へ登る林道があったので、それを登った。途中に鉄塔がある。それを目標にした。
鉄塔まではかなり坂も急で、大丈夫だろうかという不安もあって、辛かった。
しかし、登ってみるとこちらの尾根にも遺構が見られる。宮坂図にはない遺構だ。二つの尾根が集落方向に伸びているのに、片一方というのは不自然じゃないか。南の尾根同様に様々な遺構が確認できたのは嬉しかった。竪堀などはかなり長大で迫力のあるものだった。
山上の遺構は、やや期待はずれなところもあったけど、それにしても広い城域になっているわけで、すごい山城であることには違いない。確かに、よく登ったなぁと思える山城だ。
2位――
・虚空蔵山城 松本市中川 1136m 470m
ここも高所にある山城だ。山を見上げるととんでもない高さなのでひるんでしまう。しかし、車で半分以上は登ったのではないか。しかも、ハイキング道が整備されていて、大変なことには変わりないが、2位というとちょっと?といいたくなるが、このへんの評価が難しい。
途中中ノ陣城を経由して登る。細尾根に遺構が残る。
それなりの登山になるので達成感は充分感じられる。
眺望は抜群。
遺構は、ちょっとしょぼいけど堀切などはよくわかる。
そして、栄えある1位は――。
・清滝城 長野市松代町清滝 1099m 720m
奇妙山山頂にある。尼巌城の背後にあるといった位置。
ここへは、10人ほどの城オフで登った。しかしまぁこんなところまで踏破する城人もそういないと思うのに、すごい猛者はいるものだ。そんな感動のオフでもあったのだが、一番印象に残るのは、途中の高見岩から眺望だ。
見上げるようにして挑んだ尼巌城が眼下に見下ろせる。
ハイキング道があり、道は迷うことなかったが、坂もきつかったし、距離もあった。
やっと着いたか、そんな息絶え絶えの状態だった。
眺望は抜群。
そして、こんな山の高所だというのに三方尾根には、曲輪堀切が見られ、しっかり山城があったことが確認できた。詳しいことはよくわからないらしいが、南北朝期にはここで戦があったらしい。こんなところへ攻め込む敵がいたのだろうか、と驚くばかりだ。
この時は、カメラの具合が悪く写真は残念なものが多かったけど、じゃあと言って、なかなかもう一度登る気にはなれないほどの山城だった。
「信濃の山城と館全8巻」にこれ以上の比高の山城が記されているのかどうかはわからない。この圧倒的な山城資料をめくっているとまだまだ未訪の城ばかりで、ワクワクしてしまう。また来年も、長野の山城ばかりという訳じゃないけど、せっせと攻城していきたいものだ。
今年も、長野県の山城をよく訪れた。2014年都道府県別では1位、たぶんこのまま2年連続の1位で終わるだろう。それを口実に、長野県既訪城で比高の高い山を探してみた。
(ひとつには「信濃の山城と館全8巻」宮坂武男著という強い味方があってのこと、この大作・労作に感謝しています。数値はそこからいただきました。)
やっぱり長野県の城は高いところにあるなぁとひとしきり見た感想。
比高400m超級の山城がゴロゴロでてきて、本当かぁ、いやぁあの時は大変だったと思いにふけっていた。
その400m超級の山城。(標高・比高、以下同じ。)
・葛尾城 埴科郡坂城町坂城 814m 400m
・旭山城 長野市安茂里 785m 400m
・葛山城 長野市芋井 810m 411m
・尼巌城 長野市松代町東条 780m 415m
・大峰城 長野市箱清水 828m 425m
うーん、そうだったのか。大峰城などは、善光寺からの比高というが、車で上まで登れてしまったからなぁ。閉鎖された模擬天守はどうなっていることだろう。
さてベスト3の発表。
3位――
・中塔城 松本市梓川中塔 1248m 440m
ここは登り口が見つからなくて困った。目標としている尾根ラインのひとつ南尾根へ登る林道があったので、それを登った。途中に鉄塔がある。それを目標にした。
鉄塔まではかなり坂も急で、大丈夫だろうかという不安もあって、辛かった。
しかし、登ってみるとこちらの尾根にも遺構が見られる。宮坂図にはない遺構だ。二つの尾根が集落方向に伸びているのに、片一方というのは不自然じゃないか。南の尾根同様に様々な遺構が確認できたのは嬉しかった。竪堀などはかなり長大で迫力のあるものだった。
山上の遺構は、やや期待はずれなところもあったけど、それにしても広い城域になっているわけで、すごい山城であることには違いない。確かに、よく登ったなぁと思える山城だ。
2位――
・虚空蔵山城 松本市中川 1136m 470m
ここも高所にある山城だ。山を見上げるととんでもない高さなのでひるんでしまう。しかし、車で半分以上は登ったのではないか。しかも、ハイキング道が整備されていて、大変なことには変わりないが、2位というとちょっと?といいたくなるが、このへんの評価が難しい。
途中中ノ陣城を経由して登る。細尾根に遺構が残る。
それなりの登山になるので達成感は充分感じられる。
眺望は抜群。
遺構は、ちょっとしょぼいけど堀切などはよくわかる。
そして、栄えある1位は――。
・清滝城 長野市松代町清滝 1099m 720m
奇妙山山頂にある。尼巌城の背後にあるといった位置。
ここへは、10人ほどの城オフで登った。しかしまぁこんなところまで踏破する城人もそういないと思うのに、すごい猛者はいるものだ。そんな感動のオフでもあったのだが、一番印象に残るのは、途中の高見岩から眺望だ。
見上げるようにして挑んだ尼巌城が眼下に見下ろせる。
ハイキング道があり、道は迷うことなかったが、坂もきつかったし、距離もあった。
やっと着いたか、そんな息絶え絶えの状態だった。
眺望は抜群。
そして、こんな山の高所だというのに三方尾根には、曲輪堀切が見られ、しっかり山城があったことが確認できた。詳しいことはよくわからないらしいが、南北朝期にはここで戦があったらしい。こんなところへ攻め込む敵がいたのだろうか、と驚くばかりだ。
この時は、カメラの具合が悪く写真は残念なものが多かったけど、じゃあと言って、なかなかもう一度登る気にはなれないほどの山城だった。
「信濃の山城と館全8巻」にこれ以上の比高の山城が記されているのかどうかはわからない。この圧倒的な山城資料をめくっているとまだまだ未訪の城ばかりで、ワクワクしてしまう。また来年も、長野の山城ばかりという訳じゃないけど、せっせと攻城していきたいものだ。
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