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0426ワープロ記念日

およそこのくらいの時期じゃなかったかなぁと思って調べていたら記録が見つかった。実は30年前の今日6月11日に初めてワープロを買った。私のワープロ記念日だ。

もちろんパソコンなんてない、当初はマイコンとか言っていたと思うが、それとてまだない頃じゃないかと思う。それはマニアがいじるもので、コンピュータには興味なかったので、その関係の話はよくわからない。

文章が書きたい、何か素晴らしい機器があるらしい、それでワープロに関心を持った。無二の親友も同じらしく、話が進み、それぞれ購入したと記憶している。

遅まきながらも、その後私はパソコンを買い、そちら関係へと流れていったが、彼は、ずっとワープロを使い、パソコン化は遅かったと思う。それだけ、パソコンとは違うワープロという世界があった。

書いた文章をとっておける、編集することができる、そんなあたりに夢のような期待を描いたものだ。

1行、あるいは2~3行程度表示できるディスプレイの機器があった。いや、それすらまだ出てない時期ではなかったか。もっと専門的な一部の人が使うものだったと思う。

東芝のワープロだったか300万円くらいになって、一般の人でも購入できる時代になった。未来はそこまで来ている、そんな状況にワクワクしていた。

それが80万円ほどの機種が出た。清水の舞台から飛び降りるつもりで買った。シャープの書院だった。友達はNECの文豪だった。

車を新車で買うよりは安い金額ではあるが、でもそれに相当するような買物ではなかったかと思う。軽自動車よりは高かった。

若気の至りというか、今思うと、恐ろしいほどの意気込み、期待である。

文章を書きたい、いい道具が欲しい、それだけの願いである。


    ☆  ☆  ☆


車に近い生活に則した道具である。だから、車を買うと思えば安いものだ。

9インチのディスプレイがあって、5インチのフロッピーディスクが入るドライブが2ヶついていた。編集と記録保存を考えるとこれくらいはあって欲しいと考えた。高級機には違いなかった。

次々と新機種が出て、時代が変わっていったが、それでも遜色なくかなり長い間使えた。

買ってみて、キーボードには戸惑った。これには随分苦労して、結局はこのワープロでは馴染めなかったように感じている。そんなわけで、今のことを思うと、思いばかりが空回りして、これという実績は何もできなかったのだろう。

しかし、あの時苦労して、いろいろやろうとした情熱は懐かしい。

いち早くデジタル機器に接したこと、キーボードに接したことは、何かしら役に立っているのだろう。

高級機なだけあって、手順登録という機能があった。これは、例えば、5マス空白を打って改行、みたいな単純な操作をあらかじめ登録して(100手まで可能)おいて、文書作業中に利用するという機能だ。後年パソコンでマクロなどを組むにいいきっかけになったんじゃないかと思う。またカルク計算という機能もすごく、Excel表計算ソフトに目覚めることに繋がっていると思う。


    ☆  ☆  ☆


30年前とは大きく変わってしまった。特に電子機器のことを思うと、その周辺の生活はがらっと変わってしまった。ワープロ購入は、その走りだったんだろうな。

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