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0596飯田城(長野県) [城印象記]

長野県北安曇郡白馬村神城飯田の飯田城(別名月夜沢城・犬川城)を紹介します。



西の尾根先には秋葉山砦の遺構があって、そちらから登って遺構を横断し、最高所の飯田城を目指すのが理想的に思えましたが、もうたいして時間がありません。北東尾根から登って、まずは主郭を目指すことにしました。

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テニスコートがあって、その外れになります。目の前を犬川が流れていて、ちょうど橋がありました。

道はありません。いわゆる直登です。尾根先まで上がればあとは緩やかな登りです。その尾根先まで比高にして50~60mほどでしょうか。

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斜度としても、高さとしても、ほどほどで軽い気持ちで登り始めました。ちょうどおあつらえ向きに木々があって助けになります。

が、これはなかなか厳しい登りでした。地面が柔らかく、崩れ落ちてしまうのです。蟻地獄のすり鉢を想像するとわかりやすいかと思います。

登れば登るほど崩れる。やっかいです。幸い木々があって助かりました。足の踏ん張りだけでなく、手で登ったというくらい這いつくばって登りました。

滑落の恐怖はなかったです。が、気を抜けば滑落の危険ありの斜面でした。

尾根先でひと息いれます。

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しかし、その先もなだらかながら結構登っています。先ほどまでは味方になってくれた木々が、今度は行く手を邪魔する障害になって苦労しました。

すると堀切です。

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縄張図にはないものでした。切岸と解釈したのでしょうか。私には堀切に見えましたが、このあたりの見方がいろいろで面白いですね。

中心部にたどり着く手前の二重堀切です。

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見事なものです。さほど深くはないように思えましたが、下から、五竜スキー場方面からの遠景でも確認ができます。

さて、いよいよ主郭部です。

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面白みに欠ける画像ではありますが、木々に悩まされたのが思い出されます。

けど、この木々がない裸山だったら、怖さを感じるだろうな。

ともかく、到達しました。ちょっと、ほっとします。

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主郭南には帯曲輪が見えます。下の方まで、段状に曲輪があるようです。

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主郭背後にも堀切が見られます。

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日没も迫ってきているようですから、このあと早々に下山しました。

戻るのは味気ないので南尾根を下りました。ここも、地面が崩れる崩れる。木々があって、助かります。

降りたら月夜沢の小川が流れていました。

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この飯田城のまわりをこの川が流れていて、けっこうやっかいでした。

この小川が、じきに砂防ダムに貯められた池になります。それをよけながら回り込んだのですが、犬川となった流れが阻みます。渡れそうで渡れない。最後は裸足になって渡河しました。

川の中を2、3歩歩いた程度のことです。が川の水はひどく冷たく、膝小僧が濡れるくらいあって驚きました。

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意外なくらい手強い飯田城でした。無事もどってこれてよかったです。

足腰が疲れた山城は多いですが、上半身が筋肉痛になってしまった山城は珍しいです。いい経験でした。


二重堀切がわかりますよね。

五竜スキー場前で見た山並みが素敵でした。

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