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0817瑠璃光寺五重塔(国宝) [和塔]

和塔の中でも五重塔ともなると大きくて華やかである。当初は漠然として見ることが多かったが、和塔が気になり出すと、もう一度見直してみたいと思って出掛けたのが山口にある瑠璃光寺の五重塔だ。

ちなみに日本では国宝に指定されている五重塔は9つあるらしい。

 海住山寺五重塔  京都府
 教王護国寺(東寺)五重塔  京都府
 興福寺五重塔  奈良県
 醍醐寺五重塔  京都府
 羽黒山五重塔  山形県
 法隆寺五重塔  奈良県
 明王院五重塔  広島県
 室生寺五重塔  奈良県
 瑠璃光寺五重塔  山口県

再訪も含め、これらを見直していきたいなと思っている。

瑠璃光寺五重塔は、醍醐寺五重塔、法隆寺五重塔と並び日本三名塔と言われているそうだ。

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今では日本の歴史公園100選になっている香山公園に瑠璃光寺五重塔はある。近くには毛利家墓所や山口城などがあり、それらといっしょに訪れた。西の京山口を味わう見所の多いところである。

池の奥にみえる五重塔はすぐ目に留まり、離さない。見事だ。

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その池の右側を行き塔に近づく。木々の間から見上げる五重塔は迫力だ。

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見上げた屋根の連なりがきれいだ。

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がこうしてこだわって写真を撮ってみると、実に光の加減が難しいものだと感じた。屋根の裏の木組みを伝えたいと思うと景色が白とびしてしまう、輪郭を重視しようとすると木組みが黒つぶれしてわからない。和塔の撮影は大変だなと思った。

その均整さを楽しみたいとと思って撮った一枚。

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でも、何か味気ないような気もする。

しかし、こんな画像にワクワクしだしたこの頃でもある。

木造建築の美しさ、細部にこだわるとその楽しさが増してくる。

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国宝 瑠璃光寺五重塔
 明治36年4月15日指定
 所在地山口市香山町7番1号

 この塔は、嘉吉2年(1442)に建立されたもので、室町時代中期におけるすぐれた建築の一つであるとともに大内氏隆盛時の文化を示す遺構として意義深いものである。
 高さは31.2mで桧皮葺独特の軽快さを見せており、軒の出は深くなっている。塔の身部は上層にゆくにつれて思い切って間をつめているので、塔の胴部が細く見えてすっきりした感じである。これに対して初重の丈が高く、柱が太く二重目には縁勾欄があるので安定感が強い。鎌倉時代から和様、禅宗様、大仏様建築様式が行われているが、
 この塔は大体和様を主体としていて、わずか一部に禅宗様の手法が見られる。室町時代のものとしては、装飾の少ない雄健なものである。この塔は大内義弘の菩提をとむらうためその弟の盛見がこの地にあった香積寺の境内に建立したものであるが、江戸時代の初めに香積寺は萩に移り、その跡に瑠璃光寺が移ってきた。その後、「瑠璃光寺五重塔」と呼ばれている。

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ぎれいだ。

なぜか瑠璃光寺五重塔の付近には人がおらず、きれいに写真が撮れたのが嬉しかった。けっして、人が閑散として訳ではない。よくある観光地のように人はいっぱいだった。

西の京山口は時間をしっかりとっての訪問をお勧めしたい。

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