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0824密蔵院多宝塔(重文) [和塔]

この日は一日尾張の和塔めぐりだったが、春日井市熊野町の密蔵院に駆け込んだ頃には陽が暮れかかってしまった。ぼんやりと見ていると、夕暮れの和塔なんて味わい深く思えるのだが、ディテールを確認しようと思うと少し残念な感じもする。

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夕陽を背負う格好だと少し苦しい。が、この角度でまずは撮りたいのだから仕方ない。いろいろと角度を変える。

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稲沢市の性海寺萬徳院の多宝塔よりきれいに保存されているようでうれしい。

素朴な板張りなどがいいね。

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春日井市教育委員会による説明板は初心者向けに丁寧に解説されており、ありがたかった。

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 密蔵院多宝塔

  国指定重要文化財
  三間多宝塔 こけら葺 高さ16.5m

 多宝塔は一重塔に裳階(ひさし)をつけたため二重に見える塔で、天台宗や真言宗の寺に多い。
 この塔は室町時代のもので、何回も修理されたが、昔の姿をとどめている。
 密蔵院の塔は禅宗様式の入っている珍しいもので、
一、縁廻りの高欄の親柱の頭が、蓮華がさかさまの形である。
二、桟の入った扉をわら座という小さな木切れで吊る。
三、尾垂木という天狗の鼻のような斜め材の先を細める。
四、貫という横木を多く用いる。
五、内部に海老虹梁という横木で柱と柱の間をつないでいる等の特色がある。
 屋根の軒反りや勾配がやや急であり、姿は近江の石山寺を思わせる。

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陽が暮れていく。やっぱり、夕暮れの和塔はいいものだ。

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