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0888大樹寺多宝塔(重文) [和塔]

愛知県岡崎市にも重文の仏塔はある。こちら、大樹寺の多宝塔だ。

大樹寺は岡崎城の北3kmの地点にある。



松平、後の徳川氏の菩提寺である大樹寺は三門や歴代当主のお墓など見所が多いが、今回は多宝塔に絞って紹介しよう。

三門をくぐって左手に行く。

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西に向かう形になる。昼下がりであったが、光線の加減を考えると午前中がお勧めだろう。でも、そんなに逆光にならずにすんでよかった。

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この大樹寺で中世建築物で残るものはこの多宝塔だけだという。少し意外な気がする。

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   国指定重要文化財 大樹寺

 建造物 大樹寺多宝塔(付棟札)1棟

 多宝塔とは仏塔の一形式で、平面が下重方形、上重円筒形、上下の連続部が饅頭形の二重塔のことである。
 大樹寺の多宝塔は室町時代のもので、この寺に残る中世建築の唯一のものである。松平七代清康により天文4年(1535)に建立された。
 下層は方三間、総円柱、斗組二手先尾垂木付として、また上層は白漆喰塗りの亀腹上に円形の塔身を立て、四手先で軒をささえる。屋根は檜皮葺、鉄製相輪を上げ、軒隅には風鐸がつるされている。塔内部には禅宗様の須弥壇を置き、その上には春日厨子を据え、本尊の多宝如来像を安置する。
 この多宝塔は上下層の釣り合いもよく、蟇股や木鼻の絵様および彫刻、その他の細部様式も古風でていねいに作られ、この時期としては和様色の強い建築物である。

 明治37年2月18日指定

 岡崎市教育委員会

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見ると亀腹上の円塔部分が細い。二手先の尾垂木が飛び出しているようだ。このあたりの組み方にはゾクゾクする。

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それを支える初層は、簡素に力強くまとまっている。

質実さを感じる。

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いろいろな角度で楽しむが、見上げる形の仏塔はやはり絵になる。さほどの大きさがない多宝塔にしても、美しい。

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寺の外に出て、西側から見上げてみた。この角度も悪くないのだが、少し余分に塀などの障害物が目に入ってスッキリしないのは残念だ。

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