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1262清水寺三重塔(重文) [和塔]

京都東山の清水寺を訪れた。今回は小学校以来の再訪となったが、その最大の目的はこれ、国の重要文化財に指定されている三重塔。

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 重要文化財 三重塔

 この塔は、当山ご本尊観世音菩薩の御霊験によって嵯峨天皇の皇子ご誕生あり、承和14年(847)葛井親王が勅命を奉じて創建されたと伝える。
 現在の塔は寛永9年(1632)の再建で、日本最大級の規模をもち、三間四方、高さ29.7mに達す。昭和62年(1987)文化庁の助成をえ、京都府教育委員会に委託して、解体修理、彩色復元の落慶をみた。
 一重内陣の中央に大日如来坐像を安置し、四面の壁に真言八祖像、四天丸柱に密教的な仏画を描き、柱は雲天竜、天井その他は飛天、華型、幾何文様が極彩色で全面荘厳されている。
 なお今回の修理で全重を総丹塗りに戻し、他塔にその類例を見ない、各重の丸桁・台輪・長押などの各種極彩色文様をすべて寛永の昔に復元した。

 一重で見ると、軒下の丸桁の両端は「摩竭魚」中央は「金剛盤に宝珠」中段の大輪の両端は「出八双卍崩円竜」中帯は「向い蝶」下方の長押の両端は「入八双若芽唐草」中帯は「四弁花羯磨繋」の文様になっている。

                      北法相宗 清水寺

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一重の文様が解説されているが、実に艶やか。

ちょうどの陽の加減がよく、明るく差し込むと、極彩色が映える。

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日本最大級の規模というが、その大きさと朱塗りの強烈さに圧倒された。

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和塔の木組みの美しさ、均整さ、に惹かれて和塔めぐりに熱を入れている。そんな中での、清水寺三重塔の再訪だ。

何となく三重塔のある景色は記憶にある。和塔のことばかり気にしていたので、本堂の修理のことはすっかり忘れていた。まあ長い歴史の中で、こんな風景もまれなことかもしれない、と気を取りなおす。そして、ああ、やっぱりこの景色だと思って撮ってきた。

ああ、京都だなあという景色のひとつだ。

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