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1404堀江陣屋移築門-法泉寺山門 [移築城門]

堀江を領した高家旗本大沢氏の屋敷の門が、湖西市の法泉寺山門に移築されている。

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細い路地に法泉寺の入口がある。

法泉寺の駐車場は法泉寺の東隣にあるが、ここは少し離れた場所に停めるのが賢明かもしれない。

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参道の坂を登ると山門だ。

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  山門

        平成元年5月1日 市指定有形文化財

 法泉寺山門は江戸時代末、堀江(現・浜松市舘山寺町)の大沢基寿の門を移築したものと伝える。長屋門の形式。移築前本来の建築年次不詳。桁行三間、梁間三間、入母屋造、棧瓦葺。妻は壁とし、前から一間入った所に戸口を構える。戸口の部分は主戸口と両脇戸口の三間に分かれる。
 長屋門は近世以降武家邸宅に造られた、長屋に付随した門である。門左右に両番所付きの最高のものから、特許された寺院・町人のものなどあり、形式には差違があった。
 高家旗本大沢基寿は本来の五千石を、今後の開墾見込を加え一万石と詐称して堀江藩を作った。廃藩置県時に虚偽は露見し大沢家は没落した。大沢旧邸は競売され新所小学校に、門は法泉寺に移築された。浜名湖を隔てて舘山寺と新所の交流を知る好資料である。

        湖西市教育委員会
        湖西市文化研究協議会

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両袖がなくなってしまったのが、少し不自然に感じる山門ではあるが、立派な門と言っていいだろう。かつての屋敷にあった長屋門が想像される。

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柱や梁などなかなかいい。

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木は年代ものの感じがする。漆喰の壁はきれいで、修繕の手も入っているのだろうか。

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これは反対側から見たところ。

少し生活感というか、史跡保護にはそぐわない状況も見えて残念だ。そう神経質になることもなかろうが、もう少し気を使ってほしいものだ。

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角度を変えて、屋根を写した。入母屋の屋根がいい。

武家屋敷の門の威厳を感じた。

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1190地黄城移築門-清普寺表門 [移築城門]

地黄城の武家門が近くの清普寺に移築されていると聞いて訪れた。

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この正面の山門、表門がそうなのだろう。

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小ぶりな瓦葺の薬医門だ。

右の門扉。

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左の門扉。

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シンプルな構造。

そして裏から見たところ。切妻造りで鯱鉾が上がっている。

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ただ移築されたことは、案内板には何もなかった。

能勢頼次が父の菩提を弔うため創建したしたのが始まりで、能勢家と縁が深く、移築建築物があっても不思議ではないのだが、説明がないのが落ち着かない。

そもそも、お城のどの位置にあった門なのだろう。

また本堂は地黄城大広間の移築らしい。

こちらもそんな説明はない。それが、ちょっとスッキリしない見学になってしまった。

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1008相方城城門-素戔嗚神社 [移築城門]

福山市新市町戸手にある素戔嗚神社に相方城の城門が移築されています。場所はこちらになります。移築城門(東側)にマッピングしました。なお、相方城は地図左下の城山にある中世山城です。石垣が残っています。



備後一宮の素戔嗚神社です。その北側の門が移築門です。その内側に説明板がありました。

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  相方城城門

 当神社境内には、相方城の城門二棟と櫓一棟が伝えられている。櫓は、1970年代に火災により焼失した。城門二棟のうち、比較的保存状況の良い、東側の門について解説する。城門に関する史料がないので、建築年代の確定はできないが、建築様式と部材の風化状態から16世紀末から17世紀初と推定される。城門の形式は、三間一戸の切妻造の薬医門で、装飾の少ない簡素な意匠になる。鏡柱本柱は、城門に定型の五平柱であり、柱上に冠木を渡す。後方の控柱は角柱とし、二股の貫で本柱と繋ぐ。この城門は、高麗門が普及する以前の薬医門であることから、現存する関ヶ原の戦い(1600年)以前の城門は、当地の二門と島根県益田市にあるのみで、貴重である。

  新市町教育委員会/新町商工会青年部

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門は南を背にしている訳で、お昼過ぎに訪れた自分は写真撮りには苦労してしまいました。何とか見れるでしょうか。

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質実剛健を感じさせる城門です。素朴な木組みですね。

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内側からはこのようになっています。

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もうひとつ移築門があります。この門と同じ並び、北側の西にあります。

こちらの門も立派です。

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櫓門のようです。ただ説明に言及されてないところを見ると、修築部分が多いのでしょうか。上層の部分は木が少し新しいような気がしました。

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内側から見たところです。

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しかし、何はともあれいい門だなと私は思いました。

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1007新高山城大手門-宗光寺山門 [移築城門]

小早川隆景の築いた新高山城の大手門が宗光寺山門に移築されています。宗光寺は三原城・三原駅に近い三原市本町にあります。



新高山城・高山城の見学に時間をとられ過ぎてしまって、日没近い到着になってしまいました。

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それでも何とか見学できたのも西国で日没が遅いお陰でしょうか。助かりました。しかし、それにしても立派な門です。

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重要文化財 宗光寺山門 一棟

  四脚門 切妻造 本瓦葺
  昭和28年11月14日指定

 宗光寺山門は、四脚門(四足門)としては全国的に見ても最大級の規模を誇る。
 梁組などに桃山風な重厚さを見せ、蟇股の彫刻も多彩かつ豪華である。
 小早川隆景が築いた新高山城から移築したとされるが、規模・細部意匠などから、福島氏が現在地に新築した可能性が高い。

  三原市教育委員会

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全面の意匠はこんな具合です。

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そして門扉。

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元の新高山城の大手門跡というと、こんな様子です。

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大きさが違います。解体して組み直すにしても、無理があると私も思いました。

ただ昔から移築と言われるのは、宗光寺はもとは匡真寺と言い、新高山城に建立されていたのを三原に移したことや、福島氏が当地に所縁ある小早川隆景にあやかりたかったのかな、新高山城から柱の1本くらい持ってきたのでは、と考えたりしました。無責任な空想ですが。

それにしても桁行20尺(約6m)あり、二条城・大徳寺につぐ規模の門になるのだとか。重文でもあります。しっかり観賞してきました。

こちらは裏から見た門です。日没です。

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0984深沢城大手門-大雲院山門 [移築城門]

御殿場市深沢にある深沢城の大手門が近くの大雲院に移築されています。



道路に面した所に小さな山門がありますが、それが移築門です。

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そこには木札がかかっており、こう記されています。

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往昔深澤城の大手門を移築したもので、大正十二年九月一日関東大震災に倒潰、昭和二十五年三月復原再建した。

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一度は倒潰してしまったのですね。こうして今に残されているのは、ありがたい限りです。

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こうして横から見ると、下の柱が古くて、屋根が新しく感じます。古い資材を組み直して、屋根を補強し、復原させたのでしょう。

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後ろからの方が、全体が把握しやすいでしょうか。小ぶりながら、風格を感じる木組みです。大手門らしい佇まいです。

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新しい「大雲院」の扁額が粋に感じました。

いいですね。

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0969越前大野城二之丸正門-光明寺山門 [移築城門]

越前大野城で鳩門と呼ばれている二之丸正門が、市内犬山の光明寺山門として残っています。

光明寺の場所はこちらです。県道沿いで、門に向かって左側にお寺の駐車場があります。



文政11年(1828)に再建された二層櫓門でした。が、今は二層部分は焼けて、再建されたものです。花頭窓などがあしらわれ上層部は山門らしいものになっていますが、もとは大手口に構えられた立派な城門でした。

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雨が写りこんでいるのが少し残念です。

しかし、このしっかりした一階部分の柱など、城門の威厳を感じます。

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門扉なども、いい風合を出しています。

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裏から見た鳩門です。

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もう承知されていることでしょうが、光明寺さんは火災に遭われたようで、本堂は残念な様子でした。それでも、移築門が残り、力強くお寺が営まれていることはありがたいと思いました。

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0968越前大野城不明門-真乗寺山門 [移築城門]

近世城郭でありました越前大野城。天守は史実とは少し違う復興天守ですが、一部現存建物がありまして、移築されています。そのひとつ、不明(あかず)門が、市内中丁の真乗寺にあります。

場所はこちらです。



山里の集落にある静かなお寺です。そこに、ぽつんとした感じで移築門はありました。小ぶりな門です。

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市指定文化財の標柱がありました。

門には大きな提灯が掛けられています。「奥赤藩門」「赤門」と前後に書かれています。知識がないのですが、赤門=あかもん=あかないもん=あかずのもん=不明門、ということでしょうか。そして、城内の奥にある、ということでしょうか。

ともあれ、この提灯は後世の飾りで付けたもの、でしょう。

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修繕もされたのでしょう。保存状態がいいですね。

小ぶりで、その割に切妻瓦葺の屋根が大きく感じられます。

裏から見た不明門です。

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横からの不明門です。懸魚に大野藩主土井家の家紋「丸之内水車紋」がみられます。

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門前に車は停めれますが、集落の路地は狭いので気をつけてください。近くの広い道路から歩いても直ぐです。

山霧が漂う静かな朝でした。

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0885大垣城城門-牧村家住宅 [移築城門]

大垣城の移築門めぐりをしてきました。大垣城は大垣空襲(1945/7/29)で焼かれるまで天守が残っていたくらいですから、城門遺構も数多く残っている城でしょう。先日、そのことを思い出し、何ヶ所かまわってきました。そのひとつ大野町の牧村家住宅に移築された城門を紹介します。

場所はこちらです。



岐阜県揖斐郡大野町大字西方になります。牧村家住宅は国の重要文化財となっていますので、場所はすぐ探せると思います。ただこちらは、個人所有になっていますので、見学には配慮が必要です。

城門前は広くなっているので車は停めれますが、駐車していいのかわかりません。迷惑がかからないよう対処してください。

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門は大野町の重要文化財になっています。しかし、どこの門か詳細はわからないそうです。

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瓦は整えられ、全体にきれいにされていますが、木材の痛みなど年月が経っているのが感じられます。これは内から撮った画像です。

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門扉付近を中心に撮ると、鏡柱2本に控柱2本、それをひとつの切妻の屋根で覆っているのがわかります。棟門に近いけど、控柱がありますね。

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簡単な構造ではあります。

しかし、何か解説でもほしいところではありましたが、仕方ありません。

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奥には重文指定の牧村家住宅の母屋とタラヨウの大木がありました。

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0769七戸城移築本丸城門-青岩寺山門 [移築城門]

東北の城は、立派な門が多いなぁというザクっとした思いがある。七戸城も例にもれず、復元整備された東門などはなかなか壮観である。

しかし、移築ではあるが現存の城門が残っているという。市内の青岩寺を訪ねた。



地図は詳細に開かないのでアバウトな印付けになってしまったが、七戸郵便局を100mほど東進したところにある。路地に入ってわかりにくいが、といって青岩寺にしても門にしても大きな建物なので何とかなるだろう。

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立派な門ではある。復元された東門に似ている気がする。

横に解説板があり「七戸城本丸の城門を移したもの」の一文にまずは間違いないと安堵する。

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しかし、「上層部と袖門を取り去り、寸をつめて現在の形にした」とある。

質感などの雰囲気はかなり往時を伝えるものであるが、かなり小ぶりになってしまったのだろう。あとは空想で補うしかない。

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板張りの感じは悪くない。寸をつめた感じはしない。けど、本当は違うんだ、もっと大きかったんだと思うと、見てて楽しかった。

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裏から見てももちろん様になる。トタン葺きの屋根が大きいが、このあたりは雪対策もあってのことだろう。

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0702岡崎城念沸堂赤門-謁播神社神門 [移築城門]

岡崎城にも移築門がいくつかある。そのひとつが岡崎市北部の東阿知和町の謁播(あつわ)神社神門になっている岡崎城念沸堂赤門の移築門だ。

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ひろめの敷地にぽつんと門が置かれている。朱塗りされていて城門らしくない風情ではある。

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こうしてよく見ると傷みもあって、保存も心配ではあるが、その風合はなかなかいい。

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瓦葺のこじんまりとした門だ。

横からもいいね。

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この寄贈人織田信治さんが気になったが、どういう方か、わからなかった。


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