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0141水木しげる記念館でべとべとさんに感銘する

境港では水木しげる記念館に入った。雨に降られていたので、建物はありがたいとばかりに中に入ったのだが、なかなかの力のこもった展示に魅入られてしまった。

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水木さんの人生の歩みと作品を展示していて、1人の文学館と思えば、ありきたりの内容かもしれないが、盛況でたくさんの人が熱心に展示を見ている。その人気の高さに驚いた。

失礼ながら、ゲゲゲの鬼太郎をのぞけば、そう漫画がヒットした気もしない。昔の漫画など今の子供が見てもそう面白いとも思えないのであるが、お化け・妖怪・怪奇なもの、というのは何か惹きつける魅力があるということか。

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私は、けっこう水木さんの本は持っている。墓場の鬼太郎(ゲゲゲの鬼太郎の原作名)から猫楠、あの世の事典、雨月物語、怪奇館へようこそ、、、

水木しげるの妖怪文庫のシリーズもあるが、妖怪辞典になっており、楽しい。

ここ記念館でも、いろいろと妖怪が立体で再現されていて、面白い。怖いような愉快なような微妙なニュアンスが水木さんの味なのかなぁ。

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水木しげるロードにいたべとべとさんである。暗い夜道に後ろから付けてくるそうである。闇夜に、こんなのが来たら、怖いだろうな。けど、なんだかとてもユーモラスな感じに描かれている。

「べとべとさん、先にお越し」と道を譲ると、通り越していってしまうそうだ。記念館で、そんな説明を読みながら、ひどく感銘を受けてしまった。

妖怪、怪奇なものと同居し、見えない世界を大切にしていた、昔の人の生活の知恵みたいなものを感じる。

柳田国男とか、一時熱心に読んでたことを思い出した。

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水木さんの漫画は、普遍性があるんだな。

夫人の「終わりよければ全てよし」言葉があったが、好きな漫画に没頭し、一生懸命描き続けて、そうして人生の終わりに高い評価を受けて、幸せな人生だなぁと思った。

楽しい気持ちで見学できた。ずっとこの人気が続いてほしい。

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