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0499浜松城発掘調査現地説明会

浜松城本丸南土塁の発掘調査の現地説明会が8/22(土)にありました。



このあたりから野面積の石垣が出てきました。検出された石垣の長さは10.2m高さは最も高いところで2.5mです。大きな立派な石が積まれています。

現在の天守曲輪あたりの石垣に比べ、立派な石が多いようですが、反面ばらつきも多い気がしました。小さな石もぎっしり詰められています。また、赤っぽい石緑っぽい石と混ざっています。

底辺の部分はもとからの地山だそうです。見ているあたりより1m弱ほど高く、少し波打っている様子が判ります。

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石垣の上部と東部は失われたそうです。このぶちっと石垣が途絶えた感じが何とも言えません。公園や市役所付近の整備で失われてしまったそうです。

この上には、江戸時代の絵図によると多聞櫓が築かれていました。

この石垣を確認したことで、その隣に位置した鉄門の位置も確定できたそうです。(多聞櫓桁22間約40.0m・鉄門桁9間約16.4m)

この時だけと言ってましたが、黄色のテープで鉄門の位置を表示していました。現説が終わった後撮ってきました。

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ただ石垣が途切れているお陰で石垣の内部構造もしっかり確認できたそうです。いわゆる、石はゴボウ状に内部に細長く、裏込めのぐり石が詰められた様子がわかります。

当時から排水を石垣の内にすることで石垣の保全が出来るという知識があったようです。

高さといい角度といい、高い技術が感じられます。

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現説は盛況でした。私は時間の少し前に着きましたが、もう既にすごい人のようで、グループ単位に分け、説明が始まっていました。ご年配の方が多いのですが、夏休みのせいか、子供さんの姿も多く見られました。デジカメを手に、メモをしている姿は現代の小学生ですね。自由研究の宿題かな。

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浜松城にはおよそ4つの時代があり、発掘するとまずどの時代の遺構に当てはまるかを吟味してから、城のどの部分になるかを考えていきます、と言った基本的なことから教えていただき、今回の発掘だけでなく、浜松城の全体がわかるレクチャーもあり、勉強になりました。

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地元のお城ファンの方でしょうか。やっぱり浜松城は石垣だよな、そんな声が聞かれました。今回の現説で、私もその思いを強くしました。

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