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0806観音寺多宝塔(重文) [和塔]

同じ愛知県でも、意外と尾張には立派な和塔が残っているという気がする。そんな尾張から荒子観音の多宝塔を紹介しよう。

立派な山門、その左手奥に多宝塔が見える。

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均整のとれた姿だ。最近、解体修理が行われただけあってきれいだ。

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室町時代末期に再興された多宝塔で重文指定を受けている。

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 観音寺多宝塔

 観音寺は浄海山圓龍院と号し、天平元年(729)泰澄の草庵と伝えられる。
 多宝塔は天文五年(1536)五月当時の住僧常住院賢俊の再建で。大工棟梁は熱田の岡部甚四郎といわれる。三間多宝塔、屋根は柿葺で、室町時代末期の特色をよく表しており、市内最古の建物で国の重要文化財に指定されており、平成13年に解体修理が完成した。
 尾張四観音の一つで、俗に荒子の観音の名で親しまれている。

 名古屋市教育委員会

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泰澄は加賀白山の開祖とされる伝説的な方だ。創建はやや伝説的な話らしい。その弟子の草庵があったというレベルかもしれない。

少し意外なことは名古屋市最古の建物という点。名古屋には、あまり古いものが残されてないのだね。

中世末から急に開けてきたということなのだろうか。

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本堂は新しく、風情に欠けるという気もしないではないが、お参りもしてきた。

振りかえって見た多宝塔が良かった。屋根の曲線がいい。

帰るのが惜しくなってしまった。

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0805知立神社多宝塔(重文) [和塔]

お城が好きで、いろいろ見てまわってきた。本格的に回り出すと、山城の面白さを口にする人が多いが、私は建物派で、天守のみならず、櫓や門を見ることが、やっぱり楽しい。縄張図を見ながら山の中を探索するのも好きだが、構築美というか、ただそういうものを眺めるのは、いいものだ。歴史もいいけど、ただ単純に美しいもの、立派なものには感動する。

そんな流れの中で、お寺にある和塔の美しさに感じ入ることが多くなった。和塔の美しさにようやく気が付いたということだろうか。

城めぐりの旅のおまけに、和塔もずいぶん目にしてきた。そんなものをまとめてみたいなぁと思いつつほかりっぱなしなので、ブログの力を借りながら、少しづつまとめてみようと思う。

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まずは三河二の宮と言われる知立神社の多宝塔。

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知立神社多宝塔

  国指定重要文化財(建造物)
  明治40年5月27日指定

 嘉祥3年(850)僧円仁が神宮寺を創建して知立神社の別当寺とし、多宝塔を建立したといわれます。その後天文16年(1547)兵火により寺は焼失しましたが、多宝塔は永正6年(1509)再建と伝わっており、天文の災禍を免れた神宮寺の遺構と考えられます。
 相輪先端までの高さは約14.5m、屋根は柿葺、四隅に宝珠を置きます。これらは明治の廃仏毀釈の際に取り外され、神社の文庫として難を逃れたもので、大正9年(1920)の解体修理の際に復元されました。本尊であった愛染明王は廃仏毀釈で撤去されたまま現在は総持寺に安置されています。
 和様を基調とした均整のとれた多宝塔であり、全国的にも遺構の乏しい神宮寺の建設を知る上で貴重なものです。

   知立教育委員会

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5月の夕暮れ時に訪れた。幸い人がおらず、いい感じで写真を撮ることが出来た。しずかな佇まいがよかった。

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もちろん、簡単ではあるが参拝もする。心を鎮めて。

そんなひと時が好きだ。

和塔は、見ている分にはいいのだが、いざ写真に収めようとするとなかなか難しい。その点多宝塔はまだ撮りやすい方か。素敵な写真を撮りためたい。

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