0084見える世界は変わっていく

誕生日になった。ついに「ロマンスグレーに　七歩手前の　泣かせる奴♪」というところ。

いよいよカウントダウンか、とも思うのだが、まだまだ先は長い。

そんな今の心境。

この頃、感じることといえば、景色が輝いているように感じること。風が優しくてとても気持ちよく感じること。こんなに１日１日が素晴らしくて、生きていることが嬉しいというか、楽しいというか、ありがたいというか、そんなふうに感じることが多い。

これが年をとったせいなら、ありがたいことだ。

体力の衰えというか、年をとったなぁと思うことも多くなった。

１番の影響は眼の問題だろう。多分にもれず、老眼はやってきていて、最初それに気がついた時は愕然とした。なんと言うか、見えているのに読めない、読み取れないという感じ。

疲れていて、コンビニに入って、商品を手にとって、裏の説明を読もうとしたら、読めないのだ。これが体調の加減で全然違う。疲れてくると、読みにくい、読めなくなってくる。１行なら問題なくても、頁にびっしり書かれていると、もう読む気がなくなってくる。

ずっと近眼だった私は、見えないなら近くに、近づけるようする習いだった。それが、逆にぼやけるものを少し離したら、はっきり見えると気付いて驚いた。

細かい字を書くのが好きで、複数の紙に書くより、１枚の紙にびっしり詰めて書くのが好きだった。１枚で俯瞰できるのがいい。そんなスタイルが根底から崩れてきた。細かい字では読めない。

本も文庫本が好きだったのだが、文庫はここ暫くは手にしてない。手にする気になれなくなってきた。本は好きなのだが、ゆっくり時間ができたら、読書三昧な日々を送りたいのだが、それがどれだけ可能なのか、不安に思えてくる。

何か根底から覆るようなものを感じる。それが執着心を少しづつ弱めていく。諦めに導いていくようだ。

できたことが、できにくくなり、できなくなる。

老いるということか。

けど、今日もまた、世界は輝くように見える。陽光にさざめく木々の緑！

これから夏本番。ますます輝く。夏が好きだ！！

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