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0173山中でニホンカモシカに会う

山中といっても、さほど深い山ではない。折れた木や草も生えていて車で通るには厳しいが、それでもアスファルトで舗装された道だった。ちょうど下山途中で、しかももうすぐ里に出るあたりで、すっかり油断していた。へんな話だが、道の反対側をすれ違うようにして出会った。山に帰るところだったのだろうか。

すっかり油断していて、かなり至近距離で気付いた。私としては、その近さに驚いた。そして、その体毛の感じ、頭から首あたりで、一瞬クマかと思い戦慄が走った。

クマ出没注意の看板があったからかもしれない。

しかし、4つ脚で、すらっと長い。クマじゃない。

相手は微動だにしない。動かないとはこういうことかと驚くほどで、背景に溶け込むように感じられた。しばらくこちらも止まっていると、目の錯覚か、何かオブジェでもあったのかと思うほどだった。

緊張の時間が、やがて少しゆるんでくると、これはもうこのまますれ違うしかないと決め、道の反対を通り過ぎた。

自分より低いから、1m20~40といったくらいだろうか。それにしても動かない。でも、突進されたら怖いだろうな。

そのまま過ぎて、少し距離ができた。そしたら、少し動いた。やっぱり、オブジェなんかじゃない。

気が付いて、カメラで撮ろうとしたら、少し警戒しながら、道の端から林の中に動いて行ってしまった。

0173-01.jpg

残念ながら、キチンと撮れなかった。

後で調べてみたけど、やはりニホンカモシカだろう。しかし、イメージしたより体毛が短く(まだ夏に近いからだろうか)黒っぽく、頭や首もずんぐりしていて、一瞬クマと思ったのもわかっていただけるだろうか。

脚がすらっとのびているのを、こうしてみるとクマに見間違えるなんてどうかしているとも思われるが、そのくらい焦ってたということか。

その時はクマベルもしておらず、まったく油断していた。

近かったよな。

山から下りる人間と山へ帰る動物のすれ違い。今から思うと笑い話だ。

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見掛けたら,そっと立ち去ってください。

体長が1メートルを超すニホンカモシカを見掛けたら,驚かれると思いますが,ニホンカモシカは人に危害を与える動物ではありません。ほとんどの場合,人を見掛けると山に帰っていきます。

カモシカを見掛けたら
1.近づかない
2.逃げ道をふさがない
3.立ち去る・見守る・おどろかせない
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こんなニホンカモシカ対応の注意書きがネットにあった。今回は油断していて突然の出会いになってしまった。知らずに、これ以上近づいていたら危なかったかもしれない。気を付けよう。

0173-02.jpg
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