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0276円山城(愛知県) [城印象記]

愛知県豊田市御蔵町引地の円山城を紹介します。



標高180m比高60mの尾根突端に築かれた山城になります。

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この城は土豪鈴木氏が関与していたことがわかっているそうです。足助を中心にどのように活躍し衰退したか、よくわかりませんが、そんな歴史のひとコマを彩る山城なのでしょう。

ここは、よく遺構が残っています。再訪になるのですが、近くの石飛城大洞城との関連が気になり、登ってみました。

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前回は北側のお墓のあるあたりから直登しました。尾根の稜線が確認できるので、登れないことはないなと決意したのですが、ものすごい斜面です。木々があるのが直登するには助かりましたが、滑落しそうで怖かったです。

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もう少し楽なところはないかと県道沿いの少し登っていく道を進みました。

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見上げると斜面に削平地。多分ここも曲輪なのでしょう。このあたりから登ってみました。

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厳しい斜面でした。ちょうど尾根突端の西から登った格好です。

段状に連なる曲輪に上がります。城域です。斜面の緊張感から解放されると同時に山城突入の感動に包まれます。遺構がはっきりしています。

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主郭との間に堀切があります。

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主郭は細長い削平地です。

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帯曲輪が巻いています。

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土塁がありません。これだけの斜面、切岸になっていれば必要がなかったということでしょうか。

主郭奥の堀切は強烈です。

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土塁はありませんが、その奥の曲輪から見ても、壁の様に見える強力な堀切になっています。この城の規模にしてはすごいと思いました。見応えあります。

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その曲輪の奥先には堀切はありませんでした。

曲輪の最後は切岸で防御されているようです。

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これだけ明瞭に遺構が観察できるのは素晴らしいです。

観察しながら、このあたりの山城の特徴を残しているのではと思いました。

・切岸で守られている
・城域内に堀切がある
・土塁がない

石飛城大洞城では遺構がはっきりしない部分も多かったのですが、同じ特徴で作られた城に思えます。いかがでしょう。

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石飛城や大洞城では山に迷い込む不安があり怖かったのですが、ここは滑落する恐怖があります。特に下山時は危険です。下が霜溶けでぬかるむような時は思わぬ事故になるかも知れないので、心してかかって下さい。

針葉樹に包まれ、遺構はひっそり眠っていました。

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