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0329破綻しながらも袋ファイルは続いていく

紙資料の整理は悩ましい問題である。当初は、資料がたまっていく充足感を感じたこともあったが、それはわずかなひと時で、すぐに、そしてそれ以来、混乱した現状をいかに整理して片付け機能させていくかに悩まされている。

個人の趣味での紙資料は、ほとんどは明確な目的や対象があるわけではない。思い出や記録、保存しておいて、必要に応じて取り出して活用したい資料という訳で、今すぐ利用することはないが、でも見たいときには見たい、そんな一連の紙資料だ。

長いこと袋ファイルによる整理をしてきた。ことの発端は、山根一眞さんの『スーパー書斎の仕事術』あたりだろう。山根式袋ファイルに大いに刺激を受けた。

何でもかんでも角2の封筒に入れてしまい、統一した規格に落とし込み、名前をつける、この整理法の肝だろう。大いに期待し、夢を見て、角2の封筒に紙資料を整理していった。

自分仕様の百科事典の棚を作る、そんな夢だろう。

あいうえお順に並べた袋ファイルが棚にあふれる頃、野口悠紀雄さんの『「超」整理法1 』を読み、押出しファイリングを知った。これはあいうえお順ではなく時系列に袋ファイルを並べるというものである。

効率第一で、使えば使い込むほど自分の頭(意識)に馴染んで、使い勝手がよくなる。あいうえお順より更に明快でわかりやすく、絶対的な軸なので、扱いやすい。この考えにはかなり影響を受けた。

本来なら、モノの整理は内容ごとにするものだろう。それがもう既に、袋ファイルにより統一した規格にして、機能的に整理している。だから抵抗なく、一段上のレベルにあがるように、すぐに押し出しファイリングの発想は取り入れられ、時系列に袋ファイルを並べるようになった。。

この快適さ、利便性は確かに実感するところだった。

しかし、仕事でこのやり方を取り入れようとすると問題が多かった。本人はよくても、周りには理解されなかった。ファイルがでたらめに並んでいて、整理されてないように見られる。他人が資料を参考にしようとしても、使えない。まだ、会社のものは皆のものという発想が強かったので、個人の机の引き出しとて、そんなに完全に個人仕様にするのは迷惑がられた。

このファイル整理は、第3者には異様に映るものだ。

一部では、すごく有効に働いて便利な整理方法だったが、資料はどんどん押し出されて、更にはダンボール化しだした。そんなダンボール箱が10箱以上にもなる。

で、そういう古いダンボール箱の資料は見ないから不要かといえば、それがそうじゃないのだ。一回も開かれないような袋ファイルが、見れば懐かしく貴重な記録だったりする。

仕事と違って効率だけで測れない資料はやっかいだ。もう押し出されて10箱目以上ともなると、自分ながら整理された資料にはならず、ただ袋につめた資料で、紙ゴミの山のようにも思えてしまう。ただ幸いなことは、名前がついているということだけだ。

整理法そのものは、すっかり破綻してしまった。

今でも袋ファイルそのものは作って、整理の一助とはしている。一方では、スキャンして文書の電子化もどんどん進めている状態で、混沌とした状態が続いている。

やはり内容ごと、わかりやすく並べるのが一番なのかなと最近は考え直したりする。まぁ、その方法で、何度も破綻してごちゃごちゃになっているのに。懲りない話なのか。

スキャンして、電子化して、文書をシュレッダーして、断捨離を進めるのも、行き過ぎてしまうと後悔することかもしれない、と思ったりする。

時が過ぎないとわからない。けど、時の中でどうすべきなのだろう。

時の中で、悩みながら楽しみながら頑張っていくしかない。頑張りたい。

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