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0534公開講座「発掘された伊坂城」を聞きました

三重県埋蔵文化財センターが催した平成27年度第3回「発掘された伊坂城~戦国時代の北伊勢を探る~」講師高松雅文さんのお話を三重県生涯学習センターに聞きに行ってきました。年始に見た伊坂城の発掘現場がとても魅力的で、一度きちんとしたお話を聞いてみたいと思っていたので、タイムリーな企画でした。

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北伊勢は小豪族がひしめきあう状態で、その中の北方一揆というグループの伊坂氏の城でした。

織豊期以前の城で、土の城です。

・平野部にある屋敷をそのまま山に持ってきたような曲輪が展開し、一の曲輪(大)と二の曲輪(小)が並列的。

・堀底道があった。

・折れが多くあり、横矢掛けの効果を意識していた。

・大きな櫓門があった。

・石つぶてが出てきた。石つぶてがあるというのは古い時代。そして、それが残っているのは実戦はなかったということか。火をかけられて落城したという話があるが、現場ではその痕跡は見られなかった。

伊坂城が、古い土の城でありながら、一方工夫を凝らし、最高に発達した土の城であることを丁寧に説明。

織田氏の軍門に下る前に、六角氏の影響を受けたことを言及されていました。

画一的な様式でなく、個性が発揮されていた、そんな土の城の魅力を聞かさせていただきました。

遺構から読み取る歴史が面白かったです。充実した2時間でした。


※年初に訪れた伊坂城発掘現場

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※櫓門跡

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※石つぶてと1の曲輪

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