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0614和深浦城(和歌山県) [城印象記]

和歌山県東牟婁郡串本町和深の和深浦城を紹介します。



国道42号線から山側に向かいます。和深川の流れを遡るところです。

鄙びた山村で家が点在しています。

和深浦城は山の尾根突端にあります。

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どうも正面からはとっつきにくそうだったので背面から攻めてみました。

川沿いの細い道をいくと八幡神社があります。小さいながらも立派な社でした。

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その背後から、山裾を進みます。位置的にはこれで間違いない。背後には堀切があるというけど、ただどんなふうに城が待っているのか、わかりません。

木々のすきまから、谷のような地形を感じ、ここか!と出たのがこの景色です。

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これには驚きました。遺構的には期待してなかったのですが、すごいですね。

谷は自然地形もあったのかも知れませんが、しっかり掘り切られています。そしてその先が主郭になるようですが、帯曲輪が巻き、二段の石垣が見られます。

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そして、その主郭方面から延びる土橋状のこの石垣を帯びたラインは何でしょうか。ここに水を貯めていた仕切りのようなものかなと考えてみました。

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主郭は木が植林されていて見通しが悪いです。手入れもされてなくて、荒れていて歩き難いです。

どうやらちょっと広めの単郭のようです。そのまわりを帯曲輪が囲っている縄張りでしょうか。周囲に土塁は見られませんでした。

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しかし、この曲輪の周囲にはしっかり石垣がめぐっています。

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植林もされてるし、前面には曲輪を利用して果樹が植えられています。それを考えると後世的な土留めかもしれないです。

しかしこれ以上はわからないので、探索者としては石垣の遺構と思って見てきました。ちょっとしたお城ではありますが、予想外の大収穫です。

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和深川が見えます。前面を下るのはやっかいでしたが、何とか降りてしまいました。

今は個人宅のあるあたりに居館があったそうです。そちらは、お邪魔していませんので、よくわかりません。しかし、道路脇に見えるのは、この流れから言えば城に関係する土塁でしょう。

そこにも石垣が見られます。

それだから、やっぱり、遺構と見ていいのでは、と思います。

なかなかなものですね。

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