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0666新宮十郎屋敷(和歌山県) [城印象記]

和歌山県新宮市熊野地2丁目の新宮十郎屋敷を紹介します。



新宮市内の住宅地に新宮十郎屋敷があります。駅からは離れ、路地を入ったところでもありますから、場所としては説明し難いところですが、案内板があり、地図を片手に行けば、すぐわかるでしょう。

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もっとも屋敷跡といっても、遺構も何もありません。案内板があるだけです。案内板の後ろが駐車場であり、微高地になっていますが、これをもって平安期末の屋敷の名残とするには無理があるでしょうか。

新宮十郎は源平合戦時代の人です。またの名を源義盛(行家)。源為義の末子十男。頼朝義経の父義朝、(木曽)義仲の父義賢、の兄弟になります。兄たちが戦乱で亡くなるなか熊野新宮に隠れ住んだそうです。

以仁王の挙兵に応じ都に出て、平家追討の令旨を各地の源氏に伝えました。

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源氏嫡流の父を持ち、年の離れた末っ子でもあり、兄たちの子供の叔父でもあり、そんな特異な立場からくる波乱にとんだ人生だったのでしょう。

それにしても屋敷跡がわかる絵図が残っているのはすごいですね。この人の歴史に果たした足跡の大きさを感じます。

今も近くには市田川が流れています。

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