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0854日竜峯寺多宝塔(重文) [和塔]

岐阜県関市にある高野山真言宗の寺院である。別名高澤観音。



市街より県道58号線で近づく。案内に従って左折、山へ入る。3kmほど道のりだが、すれ違いもできないほどの山道。幸い舗装はされているので心配するほどのことはないが、運転には気を付けてほしい。

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山門前を通り過ぎるようにして、峠の駐車場へと車を停める。

ここからはさほど登らず多宝塔・本堂へと回れる。でも下って山門である仁王門まで歩いてしまうので、結局は同じようなものなのだが。

静かで、とても落ち着いた寺院なので、ゆっくりされることをお勧めする。懸け造りの本堂や、その裏にはみたらしの霊水や源頼朝の分骨をしたという宝篋印塔がある。

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が私のお目当ては多宝塔なので、多宝塔に焦点をあてて紹介しよう。

北条政子によって建立されたと伝わる鎌倉時代の多宝塔。

北条政子と日竜峯寺のつながりが詳しくわからない。そんな解説が欲しいところであるが、特にない。残念。

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こうしてじっくり見ても古さを感じさせない。木こそ古くはあるがよく手入れが行き届いているようだ。

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桧皮葺のの屋根、素朴な木肌を見せながら、緻密な均整な木組みがいい。

やはり見上げた感じがいい。

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足元も捉えてみた。平らにならした地面でなく、ゆるやかな丘の様なところに礎石を並べて建てている。

平らにする技術でなく、一様でない地面に対応する技術に基づいて建築されていることに、はっとした思いだった。言ってみれば、本堂の懸け造りも、そういう技術である。そこに日本人の心の在り方などを考えたりした。

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