1195野間館(大阪府)

大阪府豊能郡能勢町野間中の野間館を紹介します。

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府道４号野間中の交差点から南に入った圓珠寺の駐車場をお借りしました。ここから野間城・野間中城を見学するには便利です。



目指す野間城は対岸の高いところです。そして、麓には居館があって、画像では左の旗らしきもののある左の茂み付近になります。城と居館がセットです。



お寺の東側には田んぼがあって、野間屋敷と呼ばれる場所です。



野間館と野間屋敷の意味の違いがわかりにくいのですが、野間屋敷は野間館より防御性の低い住居スペースという理解でいいのでしょうか。

もう一ヶ所、この地よりやや北東あたりも野間屋敷と紹介されている資料もありました。ここの方がやや高い場所になるので、それらしく感じるのですが、真偽のほどはよくわかりません。(両場所併せて野間屋敷かもしれませんが｡)



さて、橋を渡り山へと向かいます。まっすぐに進み、左へ折れて尾根先を目指します。田んぼが少しづつ高くなっていきます。こんな石垣がありましたが、これは田んぼのためのものでしょうかね。



こちらは振り返った風景です。野間の里と言ったところでしょうか。



山に入り込むと、こんな堀のような水たまりがありました。遺構なのか、気になるところですがよくわかりません。ただ居館跡の位置とされるところと、ややずれてはいます。



この細長い水たまりの左手という位置に上がりこむと、いきなり削平地が広がっています。



何か自然地形とは違った広がりで、やはりそれらしい雰囲気があります。

果樹園の跡地、とも思えないか、などと考えてみましたが、周囲には土塁が確認できます。



あまり高いものではないので、それらしく撮影するのは難しいですね。



東(更に左)には川があり、深く切れ込んでいます。舌状尾根の先という地形になっています。これなら、さほど高い土塁は不要でしょう。



ほぼ単郭という構造ですが、上の方は、もう少し曲輪があるようでした。



こんなところかな、と思って野間城を目指して登りを急ぎますが、その途中にも、段郭のような削平地が続きます。



ただ四角になり、形が整っているので、ここは後世田んぼとして開拓され放棄されてしまったものでしょうかね。手持ちの縄張図にも遺構とは判断されてないようでした。

それにしても、それなりの規模を感じさせる野間館や屋敷です。

野間城が楽しみですね。

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