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1225友の死

同級生がなくなった。友というには、ためらいも感じるが、それでも子供の頃はよく遊んだ。家が近いことや、小学校の頃は同じクラスだったこともあってよく遊んだ。よくけんかもしたし、泣かされもした。逃げ足が速いんだよな、と思いだして微苦笑した。

大きくなって、もういっしょになることはなかったが、ふとしたきっかけで、地元の祭りに加わることになって、またいっしょに顔をあわせた。

賑やかで騒ぐことが好きだった。祭りが大好きだった。それはちょっと意外な感じがするくらい、熱心で、まじめだった。彼にはあまりまじめという言葉は似合わないが、お付き合い感覚で参加している私より、どれだけ崇敬な気持ちで取り組んでいるかと識ると、ただただ頭が下がるばかりだ。

彼は結婚も早かった。子供が3人いて、もう孫もいる。

いろいろな生き方があると思うけど、でもそれは、とても立派で、まぶしいくらい幸せと思う。いいな、いいな、って話をよくした。

昨年の祭りの打上では、いろいろ話をした。やっぱり、子供の頃の友達っていいなとしきりに思ったものだ。小学校の同級会でもそうだが、ふだん会わない遠い親戚にあったような、懐かしくて優しい気持ちになる。

でも、あの時、もう何かあったのかもしれない。

ガンということで、覚悟の死であった。

私が知ったのは、ほんの数ヶ月前で、もう助からないようなことを聞いた。

数日前、祭りで会った時は、実にサバサバしてて、明るかった。

なのになのに・・と思う。せめて、こうして葬式に参列できてよかった。若すぎる死は傷ましく、とても涙を抑えれるものではなかった。それでも、明るく立派にふるまう息子さんを見て、幸せだったよなと、掌を合せた。

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