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1328飯島陣屋(長野県) [城印象記]

長野県上伊那郡飯島町飯島の飯島陣屋を紹介します。

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山の夕暮れは早いです。山城に突入するわけにはいきません。そんなわけで、観光施設にもなっている飯島陣屋に寄りました。

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  飯島陣屋と伊那県庁

 飯島陣屋が江戸時代の代官役所として成立したのは延宝5(1677)年。以来、主に伊那谷の幕府領(天領)を支配し、時期によっては筑摩郡・更級郡・小県郡にも管轄地をもった。その石高は、はじめ3~4万石前後、18世紀末には5万石を超え、幕末には1万5千石ほどに減少した。
 飯島陣屋は倒幕によって廃止され、慶応4(1868)年8月(この年9月に明治と改元)、新政府はその陣屋跡を県庁として伊那県庁を発足させた。伊那県庁はは信濃と三河の旧幕府領を県域に取り込み、明治2(1869)年末の石高は32万石に達した。明治3(1870)年9月、県域は南北に二分され、北は中野県として切り離された。明治4(1871)年11月、政府は府県統合を実施して伊那県を廃止し、松本を県庁として筑摩県を創設した。このとき、この地は政庁としての使命を終えた。
 平成2年度から飯島町によって飯島陣屋復元整備事業が実施され、平成5年12月、主に役所として機能していた建物が幕末の姿で再現された。

  平成18年3月 長野県教育委員会/飯島町教育委員会

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門前には碑があります。

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陣屋建物が復元されています。

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陣屋の玄関は顔ですから、ここを撮らなくてはって感じです。

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見取り図もあり、まあおよそ、これで陣屋の見学はいいかなと思いました。

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そんな気持ちでしたが、入場料300円、案内もしますよと声を掛けていただきました。せっかくなのでとお願いしました。

ここでは1時間ほどで建物内を案内していただけます。そして、自由に撮影もできますとのこと。

自分ひとりだったのですが、丁寧に案内していただきました。

こちらは書役部屋です。

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5つ玉の大きな算盤です。

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裁きをする部屋もあります。田舎の陣屋らしく小さなものですが、それでも其々きちっとあります。

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壁には十手が掛けられています。小さな簡素なものですね。

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お白洲です。

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こちらが屋敷の奥、屋敷の中心部分の部屋で代官さんの部屋です。

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裃もありました。質素なものです。

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お役所でありまがら、また役人さんの生活の場でもある、陣屋の様子がよくわかる展示でした。説明を受けながら、体験できて学べる歴史博物館です。

カゴもあります。小さくてびっくりです。

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かまどやいろりもあります。

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火打石でも、火付けの体験もできます。

簡単に火の粉が飛びます。それをほくちに移し、付け木で火を大きくしていきます。ちょっと面白い体験でした。

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