0056棚木城(石川県) [城印象記]
石川県鳳珠郡能登町棚木の棚木城を紹介します。(2014/5訪城)
http://www.mapion.co.jp/m/37.2971332593468_137.1637635554528_8/
丘陵状になった岬が城域のようで、現在は遠島山公園になっています。公園の入口に説明がありました。
何も案内のない城跡が多い中で、やはり説明があるのは嬉しいです。それだけ、地元の方にも城と認識されているということの証ですから。
「室町幕府の管領・畠山義統の次男、棚木左門氏が約450年前に築いたものといわれます」となっていました。能登守護畠山義統の一門の城ですか。
城内はほとんど公園化されていました。いくつかの削平地、曲輪と見えないことはないですが、ほとんど遺構は感じられません。「本丸跡」も、案内があるから、そうかと思うだけです。
ただ岬の先端で要害の地になりうる地形は、散策していくと感じられます。
南東には離れ島がありますが、その手前には愛姫が館を設けた月見御殿跡があります。今は東屋がありますが、拡大解釈をすれば、削平の具合といい、何かそんな城の施設があったのだろうなと想像されます。城の何かを偲べれるでしょうか。
展望が開けないのは残念な景色ですが。
展望は先端の離れ島の向かいがよかったです。断崖になっていて、ハヤブサが舞っていました。
さて、岬の基部に戻ると、舟隠しという入り江になります。
岬の大きさに比べ深い入江で、この地形はいいですね。
周遊コースをまわると、しらさぎ橋に出ます。谷にかかるつり橋です。
ここから見下ろすと、舟隠しの入り江は、本来はもっと深かったのだろうと想像されます。これは要害の地でしょう。城を確認した気持ちになって、駐車場へ戻りました。
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