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0249麻績城(長野県) [城印象記]

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長野県東筑摩郡麻績村麻績の麻績城を紹介します。

服部氏が麻績古城の守りを更に固めるために築いた城です。しかし更に比高200mもあるこの要害の地に城が必要であったのか、と思いたくなる私ではあります。しかし、信州にはそんな山城がいっぱいあります。なので、服部氏もこんな城を築いたのでしょう。



道は特にありません。うっすらとそれらしいところを、ひたすら高いところを目指していくイメージです。

途中にはこんなものも見られます。そう、クマの生息地なんですね。私はクマを避けようと冬の厳しいところを狙ってきました。

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しかし、寒波に襲われ雪まじり。厳しい登城になりました。かなりの急坂、落ち葉、雪で、滑ります。両手に手袋の臨戦態勢でよじ登りました。

主郭下に長い1本の竪堀があります。これでしょうか。

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もう少しいくとこんな2条の竪堀もみられます。

うっすらとしていてわかりづらいですが、位置的には主郭下の位置。この位置に数本の竪堀があると考えた方が縄張的にも納得のいくところです。たまたま主郭下を横切るように登ったので、発見できたのでしょう。

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主郭下を東へ進み、南西に落ちている竪堀です。

こちらは縄張図通りだったのですが、うっすらとですが、はっきりしているんじゃないかと思います。

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回り込んで、主郭東端から登ります。尾根ラインになるのか、比較的坂は緩やかになりました。

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上が近づくほど曲輪がはっきりしてくる感じでしょうか。主郭下の曲輪が比較的広く切岸もわかります。

いよいよ城域だなぁ(すでに入っているとは思いますが)と実感されます。

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主郭に到着しました。ちょっとあっけない感じです。奥に標柱があります。

広さ的には、麻績古城主郭より狭く感じました。もっともこの麻績城では、ここが一番広く、これだけの標高でこれだけの削平地がとれるのは要害として最適なのでしょう。

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そのすく奥、西側には堀切があります。

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そして続く尾根には曲輪が続きます。堀切をはさみ、高さ的には主郭より上がっていくようです。しかし、細い尾根で広い場所がとれていません。

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堀切を越え、丸くなった石が数個、そして、立派な松が数本見えます。ここらが最高点のようです。

これらの石は何か礎石とか利用されてたものでしょうか。

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眺望が効きます。ここは雪でまったく冬景色なのですが、下はそうでもないようですね。

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奥にもう一段下がったところに曲輪が見えます。城域はここらまでのようです。

後ろに見えるのはのろし山です。地図に城山として載っている山です。あちらの方が少し高いですね。遺構的には大したものがないということなので、この厳しい気候を考えて割愛して下山することにしました。

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急坂ですから登るより下山の方が怖いです。

靴にアイゼン装着!

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これは強力ですよ。冬景色のような主郭一帯から一気に下りました。

ちょっと名残り惜しかったなぁ。

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