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0253丹生子城(長野県) [城印象記]

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長野県大町市社丹生子の丹生子城を紹介します。

築城年代や築城者ははっきりしていません。仁科氏家臣の丹生子氏が居城していたそうです。



尾根の先端頂部になります。標高824m、比高110m。

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車を余白地に停め、墓地の脇から登りました。登り口らしい登り口であったのですが、道はやがて消え、斜度はきつくなっていきます。GPSマップがあるので、結局は適当なところを直登していきます。けっこうきつかったです。

比高が100mほどなのでどう登っても何とかなるんじゃないかと思います。しかし、ここもクマの出る山。あまり安易に考えての入山は禁物でしょう。

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段曲輪らしきものが横に見え、もう城域です。3の丸の曲輪にたどり着きました。しっかり削平されています。

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そして少し高くなっている2の丸の曲輪の間には二重堀切があります。いい感じで残っていますね。

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そして2の丸の曲輪を越えて主郭へとたどり着きました。

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主郭をよく観察すると、少し段になっているのがわかります。虎口を形成していたのでしょう。これというのも縄張図があって、それと照らし合わせて、なるほどこれか、と気付いてわかった次第。注意しないと見逃してしまいそうです。けど気付くともうはっきりその姿が想像されるようで、それが楽しいです。

主郭背後には深い二重堀切がみられます。

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二重堀切に向かって斜面を下ったら左手に畝堀がありました。4条竪堀があり、コブがありました。こじんまりとしながらも、きれいに遺構が確認できます。現場では興奮して撮ってきたのですが、こうして後でみると、意外とはっきりしてないですね。

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また主郭の縁には石が埋まっているのが、何か所か確認できました。補強用のものでしょうか。ただ、枯葉も多く、全部は確認していません。

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二重堀切の先は細い尾根が続き、それとなく城域をはずれていくような感じでした。

この背後の二重堀切、やっぱりいいですね。

割とこじんまりとまとまった城で、曲輪・堀切・畝堀と見所も揃っています。お勧めしたい中世山城です。

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