0306霜山城(和歌山県)

和歌山県橋本市隅田町中島にある霜山城を紹介します。



先に紹介した岩倉城からおよそ南南西に700ｍの位置です。近いのですが、新しく京奈和道路が高架で走っており、地図が見にくくて遠回りしてしまいました。おかげでとれた遠景です。



岩倉城の隅田党が同じく関与しているようですが、築城者、築城年代などはっきりしないそうです。

竹藪にびっしり囲われています。しかし、良好に遺構が残っています。

比高は20ｍの丘城です。



適当に当たりをつけて登るといきなりの横堀。テンションがあがります。

そのまま一気に曲輪へ足を運びます。



広い曲輪です。見通しはよくなくて面白みはありませんが、周囲には土塁があって、その周りを堀が囲んでいます。

その空堀を歩き回るのが面白かったです。





広めの方形の曲輪が２つ並んでいて、土塁と空堀で囲われた縄張です。

たまたま土地の方にお会いしました。簡単に挨拶をしただけですが、ここが城跡とはわかっていたようで、２つ目の曲輪から更に向こうを撮ろうとしていたら、そっちは城じゃないよ、と大声でアドバイスいただきました。わかってはいるんですが。

２つめの曲輪には果樹らしきものが植わっていましたが、何かそんな利用がされていたかもしれません。



土塁から堀底まで２～３ｍはあり、堀を挟むように向うも土塁になっています。

落差がいい感じですね。



１つめの曲輪と２つ目の曲輪の間にあるこれは土橋か橋の土台部分で、連絡路になっていたのでしょうか。崩れていて、その点はきちんとは確認できません。最初、堀内の連絡を断ち切る敷居のようなものかと思いましたが、位置から考えて、そうではなく連絡する何かの痕跡でしょう。



シンプルな縄張りで、時代的にも古い館形式の城かと思われますが、遺構がよく残り充分満足できたお城でした。

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