SSブログ

0785武節古城(愛知県) [城印象記]

豊田市(旧稲武町)桑原字上鎌井の武節古城を紹介します。



ここも地図に等高線がないので、アバウトな位置付けになってしまいました。

城は舌状台地の突端部で比高は50mほどの丘陵地にあります。武節城から名倉川を隔てて対峙する様な位置になるのですが、正面からではわかりにくいですし、登城もしにくいようです。

西の舌状台地突端部に熊野神社があるのですが、この神社に行く道があります。背後から回り込むような道ですが、この道をそのまま行くと、武節古城の背後に回り込めます。そこからすぐです。通り過ぎたあたりに余白地がありますので、迷惑がかからないようなところへ停めて、訪城してください。

0785-01.jpg

舌状台地基部には果樹園があり、この横をすり抜けるのがちょっとやっかいではありました。けど、藪漕ぎをすることを思えば何のことはありません。斜面をスタスタ歩いて、突端部に向かいます。

するとその先には、土塁が一文字にふさいでいます。

0785-02.jpg

武節古城ではここが一番の見所になると思います。

その手前の不自然な平地をよく見ると、堀切を埋め立てたようです。

その脇を見ると竪堀があり、これが堀切の痕跡と思われます。

0785-03.jpg

勝手な空想ですが、かなりの規模が想像されます。この堀が埋められてしまったのが残念ですね。

その土塁の向こうは主郭です。以前訪れた時も荒れた薮だったのですが、今も大きくは変わらないようです。途中段差を感じなくもないですが、大きな曲輪がぽつんとあります。

0785-04.jpg

先端まできて下をのぞくと帯曲輪が付いているのがわかります。単郭の山城ではないようで、それなりの構えがあったのでしょう。しかし、土塁などはないようです。

0785-05.jpg

割と広い曲輪になっているようなので、南東角の下に降りて見ました。

曲輪自体はさほど広くはないのですが、はっきりと削平した人工感を感じます。切岸がよくわかるのです。この振り返ってみた光景は山城らしい1コマでした。よかったですね。

0785-06.jpg

しかし、この石は何でしょうか。石垣に関係するものとも思われない感じですし、お墓でもあったその名残の石なのでしょうか。わかりません。

0785-07.jpg

薮ばかりで面白みは少ないのですが、それでも城らしい部分を見つけて楽しんできました。

そうそう、薮に埋もれているといえば、土塁の上に案内板もあります。

0785-08.jpg

こんなところにあって誰が読むのだろうと思ってしまうのですが、ここまで来たら是非看板も見落とさず、薮へも突入してくださいまし。

0785-09.jpg

0785-10.jpg
nice!(40)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 40

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。